最近、「オケラのつばさ」や「明日にはあがります。」と言ったギャグマンガにはまってたのですが、久しぶりにブルッと来る日常系SF?みたいな作品が連載開始しました。小出もと貴さんは、第34回MANGA OPEN 編集部賞受賞の新人作家さんです。モーニングのスマホアプリ、週刊Dモーニングの新人増刊号にて、読者投票1位を獲得し、巻末カラーで堂々と本誌に連載開始です。ちなみにこの週刊Dモーニングでは、「メロポンだし!」が全編カラーで読めるらしいです。LINE漫画でもカラーで読めるらしい。コンビニの店長的には、苦しい展開ですが、いち漫画ファンとしては、スマホで読めたり、カラーだったりは嬉しいですね。電子化した方が、アンケートの集まりも良さそうですし。では肝心の「アイリウム」の紹介へ。ネタバレ満載です。eBookJapanで、MANGA OPEN賞の時の作品が読めますね。今回載ってるのと、一緒かな。。

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時を超えるドラッグ「アイリウム」

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画像:モーニング公式ツイッターより

 この漫画のタイトルでもある「アイリウム」。その正体は、飲んだ後24時間の記憶が無くなるというもの。記憶が無くなるのですが、その24時間の行動はいつも通り。明日何か嫌な事があるのなら、その薬を飲む。すると、気づいた時にはその「嫌なこと」が終わった後。まるで誰かに嫌な事を肩代わりしてもらったかのような感覚になります。上の画像のコマはなんかアゴが長いですが、画はまあまあ上手い。新人ぽくない。同モーニングで連載中の、ミリオン・ジョーに画がにてます。

File001 映画監督志望

 第一話のタイトルが、「映画監督志望」。主人公は映画監督を目指し上京するも、気づけば27歳。小さな賞はちょこちょことっているものの、大きな賞を取ることはなく、アルバイトの日々が続く。同棲する彼女は、彼の映画でいつもヒロインを演じてくれているが、彼女も自分の年齢に限界を感じ、実家に帰ると言い出す。そんな時、かれは「アイリウム」と出会う。夢叶わぬ映画監督としては、出席しても気まずいだけの同窓会。その嫌な瞬間を乗り越える為、「アイリウム」を試してみる。すると「嫌な思い」をしたはずの時間の記憶は一切なく、突如、飲んだ後の24時間後に意識が戻る。この「楽さ」を覚えた彼は、「アイリウム」に溺れていく。

アイリウムを中心とした人物模様を描く?

 今回は僕のマンガレビューでは珍しく、最後まで書いてません。もうちょい続くので是非読んで下さい。eBookJapanでただで読めます。本誌版と一緒かな?電子書籍便利ですな。
 この作品、第一話のタイトルが「File001」となってます。ほんで恐らく、映画監督の彼の物語は終わりだと思われます。一話一話完結で、話の筋として、「アイリウム」というドラッグが中心となるのか。はたまた「アイリウム」が何かタイムマシーンのような装置になって、それをめぐる物語になるのか。第一話は、約50ページとかなり長いです。次回掲載予定は2月20日発売のモーニングみたいです。File002を読まない限りは、今後どんな展開になっていくか分かりません。File002で、複数回の話になるかもしれません。

20代後半のふらふらしてる人には響く?

こんなドラッグは無いと思うので、フィクションだと思います。しかし実際、20代の若者で就職からあぶれた人たちは、主人公のような精神状況だと思います。バンドマンだとか、夢を持ってるといいつつも、遠い夢の前に毎日小さな挫折を重ねていく。就職したいが、したい仕事が見つからず、アルバイトをだらだら続けてしまう。僕も「コンビニの店長」という仕事を得つつも、これがこのまま続くはずはないと思ってます。そして、コンビニにいると、こんな青年で溢れかえってます。そういう人には、いいメッセージのこもった作品じゃないかなと思います。僕は好きです。

モーニング2014年 9号で面白かった漫画

モーニングとスピリッツは7割読んでるので、全部おもしろいですw ギャングースは、新章突入ということで、是非まとめてレビューしたいですね。グラゼニも2013~2014オフシーズンの話題の。「ポスティング」のテーマで面白いです。そしていよいよ終盤突入のミリオン・ジョー。後2話で終わりらしく疾走中。最後は超展開で終わりそうですね。

ミリオン・ジョーは、eBookJapanではコチラ。amazonではコチラ。