肥谷圭介×鈴木大介作「ギャングース」ギャングを叩く正義の味方? 漫画レビューモーニング

 2013年の14号から連載開始。もうちょいで1年ですね。「コウノドリ」や「ミリオンジョー」と3週連続・新人新連載ではじまったいわば同期みたいなものでしょうか。3つとも面白くてずっと読んでます。そう思うと、モーニングの新人さんは優秀?来週から新章突入らしいので、これまでのあらすじとかをご紹介。画を見た感じ、ヤンキーの漫画かとおもいきや、主人公の3人組はどちらかと言えばいじめられっ子です。

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実際に起こりえる犯罪の知識とその対策が役に立つかもしれない?!

 「ギャングース」では主人公3人が犯罪者から、お金を稼いて(叩く)生活しています。詐欺集団の金庫を狙ったりです。この作品、特徴として、青少年が関わる犯罪や、ヤクザ、ギャングなどへの取材が徹底しています。「すずきメモ」という長い脚注が一話当たり、3〜4つ出てきて、犯罪用語や、実際の詐欺の手口、裏稼業人についてなどの豆知識がしっかり解説してあります。普通の漫画でよくある「この漫画はフィクションです。〜〜〜〜」みたいなお断りも、この漫画では、「この漫画は実話を基にしたフィクションです。しかし犯罪の手口はすべて実在しますので、どうか防犯に役立てて下さい。」と書いてあります。防犯の為に読んだ方が良いとまでは言いませんが、ふとした時に役に立つのかもしれません。

少年院で出会った18歳の身寄りのない3人組

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画像:モーニング漫画.com

 今週の話、No.41「家族を手に入れた日」では、回想で3人の出会いが描かれています。3人は少年院で出会い、院を出た後も身寄りがなく、3人で過ごすこととなります。この3人のキャラがよくある喧嘩、ヤクザ漫画とは違い独特で面白いんです。主人公、カズキはまるでぬで卵のような風貌です。もともと、親の虐待と、いじめにあい、マルイ背中は傷だらけ。そんな暗い過去を吹っ飛ばすかのようにとにかく楽観的で、他の2人をひっぱります。その業界に似合わない明るさ故に裏社会の知り合いにもなんとなく顔を覚えられる存在。それが良いことも、悪いことも引き起こします。特技は工具類を扱わせると右に出るものはいないそうです。無口で大柄なタケオは、乗り物の運転担当。車などの豆知識もすごい多いです。怒って暴れだすと手がつけられないらしいです。どもったしゃべり方で、基本的に無口だか、めちゃくちゃ友達思いです。そしてチームの情報担当サイケ。今回の事件で死にかけていますが、悪の組織をたたく上では、情報が一番大事でチームの要。イケメンという設定らしいですが、画はかっこよくありません。。親にも見捨てられたこの3人の物語、面白いです。

ギャングを叩く、マングースでギャングース?!

 3人は裏稼業人とよばれる人たちが、窃盗、強盗、詐欺などの犯罪によって稼いだお金を叩きます。叩くっていうのもすずきメモで覚えました。裏稼業人が稼いだお金は真っ黒なので、警察に通報も出来ないので、バレないようにうま〜くやれば、相手は泣き寝入りするしかないので、丸儲けです。しかし、見つかれば最後、懲役なんて甘いものではなく殺されてしまいます。この物語、ほとんど警察が出てこないのも特徴です。僕みたいに平和に暮らしていると、こんな話実在するの?と思いますが、実話に基づいたフィクションなのでこういう世界があるんだと思います。怖い怖い。

カズキのみ単独行動の新章開始!

 現在物語は、振り込め詐欺、新規上場株詐欺などの大きな詐欺集団を叩く!という3人では無謀な叩きに挑戦しました。協力してくれたサイケの友人は死にましたが、なんだかんだで1000万はゲット。この詐欺集団が最近イケイケのギャング?「六龍天」というグループが関わっているらしい。サイケ、タケオの二人が致命傷を負い入院するも、サイケの友人の敵と、仲間がやられた分をやり返す為に、カズキは単独で潜入する模様です。今までずっと3人で行動してきたんですが、今後はカズキ一人。どんな展開が待ち受けているのでしょうか?!

コミック第3巻は2月20日発売予定!1,2巻は発売中

モーニングは電子化進んでますね。Dモーニングといい最新刊もすぐ電子化される見たいです。
こちらは、紙の本です。

第1巻

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    • 第2巻

小出もと貴 作「アイリウム」絶望的な今を無しにする薬 漫画新連載レビュー モーニング

 最近、「オケラのつばさ」や「明日にはあがります。」と言ったギャグマンガにはまってたのですが、久しぶりにブルッと来る日常系SF?みたいな作品が連載開始しました。小出もと貴さんは、第34回MANGA OPEN 編集部賞受賞の新人作家さんです。モーニングのスマホアプリ、週刊Dモーニングの新人増刊号にて、読者投票1位を獲得し、巻末カラーで堂々と本誌に連載開始です。ちなみにこの週刊Dモーニングでは、「メロポンだし!」が全編カラーで読めるらしいです。LINE漫画でもカラーで読めるらしい。コンビニの店長的には、苦しい展開ですが、いち漫画ファンとしては、スマホで読めたり、カラーだったりは嬉しいですね。電子化した方が、アンケートの集まりも良さそうですし。では肝心の「アイリウム」の紹介へ。ネタバレ満載です。eBookJapanで、MANGA OPEN賞の時の作品が読めますね。今回載ってるのと、一緒かな。。

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時を超えるドラッグ「アイリウム」

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画像:モーニング公式ツイッターより

 この漫画のタイトルでもある「アイリウム」。その正体は、飲んだ後24時間の記憶が無くなるというもの。記憶が無くなるのですが、その24時間の行動はいつも通り。明日何か嫌な事があるのなら、その薬を飲む。すると、気づいた時にはその「嫌なこと」が終わった後。まるで誰かに嫌な事を肩代わりしてもらったかのような感覚になります。上の画像のコマはなんかアゴが長いですが、画はまあまあ上手い。新人ぽくない。同モーニングで連載中の、ミリオン・ジョーに画がにてます。

File001 映画監督志望

 第一話のタイトルが、「映画監督志望」。主人公は映画監督を目指し上京するも、気づけば27歳。小さな賞はちょこちょことっているものの、大きな賞を取ることはなく、アルバイトの日々が続く。同棲する彼女は、彼の映画でいつもヒロインを演じてくれているが、彼女も自分の年齢に限界を感じ、実家に帰ると言い出す。そんな時、かれは「アイリウム」と出会う。夢叶わぬ映画監督としては、出席しても気まずいだけの同窓会。その嫌な瞬間を乗り越える為、「アイリウム」を試してみる。すると「嫌な思い」をしたはずの時間の記憶は一切なく、突如、飲んだ後の24時間後に意識が戻る。この「楽さ」を覚えた彼は、「アイリウム」に溺れていく。

アイリウムを中心とした人物模様を描く?

 今回は僕のマンガレビューでは珍しく、最後まで書いてません。もうちょい続くので是非読んで下さい。eBookJapanでただで読めます。本誌版と一緒かな?電子書籍便利ですな。
 この作品、第一話のタイトルが「File001」となってます。ほんで恐らく、映画監督の彼の物語は終わりだと思われます。一話一話完結で、話の筋として、「アイリウム」というドラッグが中心となるのか。はたまた「アイリウム」が何かタイムマシーンのような装置になって、それをめぐる物語になるのか。第一話は、約50ページとかなり長いです。次回掲載予定は2月20日発売のモーニングみたいです。File002を読まない限りは、今後どんな展開になっていくか分かりません。File002で、複数回の話になるかもしれません。

20代後半のふらふらしてる人には響く?

こんなドラッグは無いと思うので、フィクションだと思います。しかし実際、20代の若者で就職からあぶれた人たちは、主人公のような精神状況だと思います。バンドマンだとか、夢を持ってるといいつつも、遠い夢の前に毎日小さな挫折を重ねていく。就職したいが、したい仕事が見つからず、アルバイトをだらだら続けてしまう。僕も「コンビニの店長」という仕事を得つつも、これがこのまま続くはずはないと思ってます。そして、コンビニにいると、こんな青年で溢れかえってます。そういう人には、いいメッセージのこもった作品じゃないかなと思います。僕は好きです。

モーニング2014年 9号で面白かった漫画

モーニングとスピリッツは7割読んでるので、全部おもしろいですw ギャングースは、新章突入ということで、是非まとめてレビューしたいですね。グラゼニも2013~2014オフシーズンの話題の。「ポスティング」のテーマで面白いです。そしていよいよ終盤突入のミリオン・ジョー。後2話で終わりらしく疾走中。最後は超展開で終わりそうですね。

ミリオン・ジョーは、eBookJapanではコチラ。amazonではコチラ。

のりつけ雅春 作「オケラのつばさ」アフロ田中シリーズののりつけ氏の新連載レビュー 週間ビックコミックスピリッツ

2013年24号で、「さすらいアフロ田中」の連載終了していたのりつけ雅春氏の新作がはじまりました!毎週読んでるはずのスピリッツですが、気づかぬうちにアフロ田中が終わっていて、気づかぬうちに新連載で帰ってきました。がっつりのギャグマンガが、「明日にはあがります」と「ちぽさんぽ」、「偉人住宅 ツバキヒルズ」と「オケラのつばさ」で4つですかね。他にも2,3ページのギャグ漫画もあります。アフロ田中は、ギャグマンガかつ壮絶な反社会漫画でしたので、今作にも期待。作者さん資本主義嫌いっぽい。以下ネタバレです。

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親の遺産でぼんぼんになった主人公

画像がまだ出回ってないのと、主人公の名前も本作中に出てこない。。上はアフロの人です。親の遺産を引き継いでまあまあ金持ちになった主人公。しかし、バイク事故で体が真っ二つになって瀕死状態になります。そこに神様会議で派遣された貧乏神(全裸)が偶然出くわします。神が命と引き換えに、主人公の一番愛しているものを奪うことにしました。主人公が愛しているもの、それはお金でした。親の遺産でいきなりお金持ちになったところなのに、一生お金を使うことができません。

タイトルのオケラ

「おけらになる」というのが無一文になる、お金がなくなる、という意味らしいです。やはり今回も貧乏人の話になるのでしょうか。こうやって固い文章で書くととてもギャグマンガとは思えませんが、しっかり面白いです。僕は一回、コンビニで立ち読みしてて、笑ってしまい恥を書きました。要注意。主人公の名前がつばさなのかな?わからん。

アフロ田中シリーズにみるのりつけ雅春氏の作風

上のあらすじを固く書いてみて分かる通り、作品自体のストーリーはしっかりしています。アフロ田中シリーズを、しっかり最初から読んだ訳ではないのですが、こてこてのギャグ漫画なのですが、田中も成長するし、周囲の人間も変わっていきます。僕はそういう所が好きです。情けない事に、いつのまにさすらいアフロ田中が終わったか気づいていなかったのですが、終わり!!って感じもなく次回作を期待させつつ、今回はまったくの新作。映画化までされた人気シリーズですのて、それを乗り越えていくのでしょうかね。期待です。

アフロ田中シリーズはKindle化されてます

Web関連書籍の癖に、なかなかKindle化されてない本もあるなか、素晴らしい。漫画好きの友人は、GEOのレンタルが一番いいと言っていました。Amazonがレンタル開始するのを心待ちにしたいと思います。

参考:Wiki アフロ田中シリーズ

語源由来辞典 おけらになる

黒鉄ボブスレー土屋雄民作 漫画新連載レビュー 週間BCスピリッツ

これは面白い。土屋雄民氏は27歳で今作が初連載。最初の1ページがリアルすぎて怪しいかったので、引き込まれるように読んでしまった。どうせ新連載は読むんですが。調べると実際にある下町ボブスレープロジェクトを土台とした漫画のようです。ボブスレーといえばジャマイカ人がオリンピックを目指すクールランニングですよね。まだ自分は若者だと思ってますが、ほんとの若者は知らないんだろうな〜w

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「下町ボブスレー」今作の背景

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黒鉄(クロガネ)ボブスレーは、下町ボブスレープロジェクトを元に制作された話です。下町ボブスレー、大田区産業振興協会が日本製のボブスレーは無く、日本の選手が中古を使用しているという話を聞きつけて、大田ブランド登録企業に声をかけて始まったプロジェクトです。2011年12月から活動しているみたいです。作者の土屋氏は下町ボブスレープロジェクトに参加している株式会社マテリアルで、勤務していたこともあるそうです取材の為にアルバイトのような事をしておられたようです。

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ボブスレーは氷上のF1とも呼ばれているらしく、フェラーリ(イタリヤ)やBMW(ドイツ)も自国のチームにボブスレーを供給しており、F1に似た開発競争が行われている競技のようです。上の写真は1910年頃のもので、こう見ると進化が伺えます。現在もソチオリンピックに向けて活動中。公式サイトではその経緯なども詳しく説明されております。オリンピックが楽しみになりました。2018年は冬季オリンピックが韓国で行われますので、実際に見に行くことも気軽に出来そうです!

黒鉄ボブスレーは、その経緯を漫画化したもの。絵もよさ気で、機会や工具のディティールもしっかりしているのでなかなか楽しみです。あとNHKでドラマ化も決定しいるそうですよ。

参考ニュース 下町ボブスレー 漫画で応援

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黒鉄ボブスレーレビュー

レビューと言ってもまだ1話。さくっとあらすじ紹介します。上の写真は作者の土屋さんがTweetしておられたのをお借りしてます。

登場人物

黒井精機の社長の息子、テツ(鉄郎)。納期は守り不良は出さないが、サボって野球に行くよう青年。そして同じく黒井精機の営業、白河。この二人は幼なじみ。おそらく20代後半じゃないかなと思います。そして、テツの後輩で現場のアカネ。元気な女の子でテツにものが言えるのはこの子だけ。そして社長の黒井銀蔵。

あらすじ

仕事をすっぽかして、野球に行くテツ。テツの抜けだしている間に、客先からの急な納期短縮の依頼が白河にあり、アカネが迎えに行くことに。急な依頼に残業をしていると、利益の3割を占める大手の鳴神自動車更に追加発注が。営業の白河も手伝いどうにか徹夜で納品するが客先はそっけない対応。そして翌日、鳴神から急に取引をやめる連絡が。そしてその時、社長のもとにボブスレー開発に参加しないかという誘いが。。

日本人の気質

僕は、昔機械工具の営業を1年だけでしたがしていたので、ちょびっとこの業界には詳しいので、何故かわくわくしながら読みました。技術力の高い町工場は、おそらく日本中にあると思います。しかし、大手企業の海外への工場移転は急速にすすんでおり、国内で下請けをしていた工場はバタバタ倒産していってると思います。そんな中で、大阪でも人口衛星を飛ばしたり、先日には深海探査機を沈めたりと、町工場で協力して何かを行っていることは少なくありません。普通に暮らしていると「へ〜」程度ですが、小さい町工場がTVニュースに出るのは、火事で燃えた時ぐらいで、そうなかなかチャンスはありません。こういうプロジェクトで宣伝するというのは、技術力の証明には絶大な効果があるんじゃないかと思います。実際、下町ボブスレーの参加企業で、引き合いが増えた会社もあるそうです。「安く大量に作る」より、高度なものを高精度に作ることができる。そんな日本の工場。技術力の高さを世界にアピールできるのはいい機会です。オリンピック頑張って欲しいですね。

リアルな描写

海外に流出したと言われても、まだまだ国内に工場はたくさんあります。切削油にまみれて作業している方には、そのリアルな描写や、納期依頼、不良品のクレームなど、「うわーこんなんあるわー」と思いながら共感できる事が多々あると思います。なんといってもまだまだメーカー大国日本。いろんな方を元気づけることができる漫画になるのではないでしょうか。

おすすめ映画

冒頭で触れたクール・ランニング。大好きな映画でした。長野オリンピックらへんで見た気がします。

参考ページ
Facebookページ 下町ボブスレー

下町ボブスレーネットワークプロジェクト公式サイト

Wikipedia ボブスレー

11/28訂正

異法人 山本松季作 ハンムラビの過去が明らかに 第15話まで モーニング

古代編が終わったのでまとめときます。謎の建物現れた辺りからなんぞこれ。。という感じで読むのやめようかなとさえ思ってましたが、しっかりまとめて来ました。ライスショルダーが今週号で終わってしまいましたね。途中から読んだのですが、面白かったです。異法人コミック第1巻11月22日発売です。ちょうど私の結婚記念日ですw安易ないい夫婦の日ですがw以下ネタバレ注意です。

以前のレビュー記事です。

  • 「異法人」山本松季作 第9話殺意の廣治、狂気の加藤、裁くハンムラビ!
  • 山本松季作 『異法人』 漫画新連載レビュー週刊モーニング
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      ハンムラビの過去、古代編

      高校の教師を裁き、加藤を裁いたハンムラビは、やはりこの現代にも自らの法が必要だと考え、空き地だった所に突如宮殿を出現させます。主人公アオナリツは、「この裁きはやはり間違っている」とハンムラビを説得しに行きます。しかし自らと意見が食い違ったリツをハンムラビは始末しようとします。部下によりぼこぼこにされますがそこで、謎の登場人物シャーイルが助けてくれます。リツを助けたシャーイルは、ハンムラビの過去、なぜハンムラビや自分が現代にいるのかを語りはじめます。

      バビロンの王、先代ハンムラビ

      シャーイルはハンムラビと同世代に生まれました。当時、バビロンの王はハンムラビの兄でした。そして兄と同盟を結ぶサマッラの王がシャイールでした。弟である現代のハンムラビが、軍事、他国との政治などに対してかなり生真面目な正確なのに対し、兄は少し変わった王で、いかに国の中が富むかを考える王でした。当時、バビロンは強国に囲まれており、弟はそんな兄を常に心配してましたが、兄は国を護るのが大事と大国の軍事要請なども断っていました。ある日先代ハンムラビ王は独断で法を変えるという、当時ではありえない事をします。女が奴隷(アトウム)になり髪を切るのを拒む場面に遭遇し、女の意思どおり髪をきらずに髪飾りを認めました。それに対して弟は猛烈に批判しますが、「例外なくして法の発展なし」と言い切ります。

      その後、髪飾りをつけた奴隷は、奴隷であるものの心に自由を感じることで生き生きと働き、その姿に惚れた奴隷ではない自由人(アウイルム)の正妻となりました。その噂が国中に広まり、奴隷たちは髪飾りなどをして、生き生きと仕事に励みました。そして身なりへの意識が高まったことにより病気が減りました。その結果、農産物の生産高は前年の3倍まで上がりました。法を変えることを認めたくなかった弟も、この結果の前に、自信の考えが少し揺らぎます。

      先代ハンムラビの罪

      生真面目過ぎた弟が改心してきた矢先に事件が起こります。外来の蛾の卵が髪飾りの木材に付着しており、その蛾が麦を壊滅させてしまいます。飢餓による貧困と略奪が起こり、国は崩壊間近。我の原因となったのは、兄の法を変えたのが原因です。王であるを兄を裁くのは自分しかいないと兄を殺し、自らがハンムラビと名乗ります。

      友を殺されたシャーイル

      先代ハンムラビと友人でもあり、同盟国の王としても尊敬していたシャーイルは、この現ハンムラビ王の仕打ちが許せず同盟を破棄。それに対し現ハンムラビ王はシャーイルの国を滅ぼします。国を失い、放浪し、ぼろぼろになったシャーイルが元自分の首に帰るとそこには、ハンムラビ法典を刻んだ岩版が街中に建てられていました。その法典にシャーイルは傷をつけます。そして、奉天碑に刻まれていた呪いを受け、戦火に巻き込まれて死ぬ人生を転生しつづけました。しかし現代に置いて、死にかけた時にある日本人に助けられ、その人の後を追い今に至ります。シャーイル曰く、「また自分に罪を償わすべく、ハンムラビも現代に現れたのではないか」とのことです。

      法典にかかれていた呪詛

      我が像を削らぬように。

      削った者の体に消えることのない刑罰を課すように。

      彼の世を嘆息と涙の日々に変え

      死が隣にある人世を運命とするように…

      レビュー

      法をめぐる戦いが、先代ハンムラビの意志を共有するシャーイルと現ハンムラビ王との間で行われているみたいですね。古代編は3 話にわたって描かれ、タイトルは「長い長い夜」。シャーイルが転生を繰り返し、苦しみながら死に、その記憶が消えないという呪いの中で生きてきたことを表してる気がします。ハンムラビも慕っていた偉大な兄の失敗が、まるで自分の失敗かのようにトラウマになっており、自らの意志を押し殺して法に徹しているような気もします。兄はハンムラビに殺されることを望んでいた訳ではなさそうですし、ハンムラビは兄の面影を断ち切るためにも、殺し打首にしたのではないでしょうか。

      自分の思いを押し殺して、ルールを守りそれが国を守っていくとハンムラビは考えています。僕達にとって法やルールはあって当然という認識ですが、時代の流れとともに変わるのもまた当然とおもっています。現代に来たハンムラビが現在の法を知った時に、うすっぺらい法と思うのか、それともシステム化された素晴らしい法だと思うのか。その法を正す為、またシャーイルを裁くために現代に現れたハンムラビ。古代編では「若いころに迷い」も見られました。これからどうなっていくのでしょうか。

      『聖☆おにいさん』中村光氏崇拝!!らしいです。ついにコミックス第1巻発売です!!