今週号はざわざわってしました。山本さんの絵は目の描き方の使い分けが怖いですな。
第9話までのあらすじ
律のまわりで起こる事件に、律がどう対応するのか。今までなら何もせず見過ごしていたかもしれない事に、ハンムラビの影響でどうにかできないかと考える。そしてハンムラビがズバッと決めるwそんな流れで進んでます。最近は急展開でなかなか読み応えがあります。では以下ネタバレ含みつつあらすじを書きます。
教師
さくっと紹介。主人公、青南律が通う高校の教師が、事故と見せかけて生徒に怪我を負わすという事件が起きる。だれも教師の仕業とは思わず、事故で片付けられそうになっていた。偶然、事件当夜に居合わせた律が、教師と事件現場付近で遭遇していた為、教師に疑いをもつ。真相を確かめるべく教師に近づく律が、教師にはめられピンチに陥る。そこでハンムラビ登場。骨折を生徒に負わせた教師に、骨折という罰を与えた。
レビュー
疑いを持った律に、ハンムラビは「決めつけてはならない。」と諭します。疑う事は、それなりの責任を負う行動だと言うことを教わり、その責任を負う覚悟を持ち教師に近づきますが、力のない律は教師に追い詰められます。そこでハンムラビは自らの法を持って教師を裁きました。
律が、ハンムラビに相談しつつ、悪に立ち向かうが力及ばず。そして異法人登場と。コンビニの店長的には、疑うという心は常に持ってます。タバコ買うお客さんが未成年かどうか、でかいトートバッグをもったお客さんが万引きしないか、バイトが金をちょろまかしてないか、などなど。確かに責任はついてきます。身分証明書見せてください!の一言でも若くみえる30代の方にはめちゃくちゃ失礼です。。バイトに金のことを聞くのとかは、まじで両方心苦しいことですし。現実としては、タバコ売るか売らないかの判断は僕らが判断、万引き・窃盗は警察が裁きます。そこまでの過程でうやむやになるものも多々あると思います。警察が出てきても証拠など裁くまでには遠い道のりが。。そんな現代社会をスパっと切り裂く異法人!この異法人が絡む事によりどうなっていくのか楽しみです。
殺人鬼、加藤
近所の友人、水町廣治。水町の家は小さな商売をしている。そして昔そこで雇っていたのが加藤。複雑な過去を持ち、心を閉ざし気味の加藤だったが、仕事はよくこなしていた。しかしある日、加藤が会社の金に手をつけてしまう。そして逮捕、服役を終え出てきて、水町の家に挨拶にくる。一度会社に対し罪を犯したが、許しを乞う加藤に父は再度働くことを許す。加藤は、水町の父を本当の父のように思い、その思いが強くなりすぎた。より強く自分を見てほしいと思うあまり、加藤は、水町の母を殺してしまう。廣治は一度信じた加藤に絶望を味わされる。そして現代の法では、10年弱の刑期でまたこの世に戻ってくることを、廣治はどうしても許せずにいた。そんな時、脱走していた加藤が廣治の目の前に現れてしまう。殺意に支配された廣治は、加藤を殺そうとするが出来なかった。そこに現れたハンムラビが死をもって加藤を裁く。
レビュー
結構無茶のある展開で進んでいったので連載終わっちまうのか?と思いましたが、そんな事は無さそうです。セリフはめちゃくちゃ少ないです。律は母が殺された廣治に対し、どう接していいかハンブラビに相談するのですが、さすが王、いいアドバイスを与えます。感情は親兄弟でも全く同じ量を感じるのは不可能だと。今は廣治の側で、あらぬ方向へ行くのを止めろとアドバイスします。王である私にそれは出来ないとも言います。なんかこの漫画はすごい現代の法律に付いて訴えてますね。
そして今号でそこに脱走してきた加藤と遭遇。ちょっと無茶展開ですが。加藤に廣治は逆に殺されそうになるんですが、そこでの「これでも俺が間違ってるっていうのか?!」とかは自分がそうなったらそう思うと安易に想像できそうです。しかしストーリーとしてそこまで酷い仕打ちにあっていたのが分かり、深く同情しますね。てもその思いをどこかへやる方法は現代には無いですよね。ドラマとかなら時間が解決するといいますが、どう考えてもすごいトラウマです。
殺人=死刑とか、それが良いか悪いかなど、その方向でこの漫画が進まれると議題が重すぎる。。でもハンムラビが加藤の首をスパっと切り裂くのを見開き4ページ分で描いてあるんですが、かなりインパクトありますし、そういう急展開が面白かったりします。加藤が死ぬ間際に廣治に対し言いかけた一言は、なんだったのか気になります。恐らく、廣治の殺意をマックスまで引き上げる一言を言いかけたので、ハンムラビが一言も言えないように、首をスパっとやったのだと思っています。
まとまらない長文ひどい。この後、どういった事件が起こるんだろう。初回のひったくりと合わせて3つ目の事件で殺人だと、次どうなるか気になります。楽しんで待てる漫画が増えました。
11/8追記 異法人コミック第1巻11/22発売です。
画像:モアイよりhttp://morning.moae.jp/news/261