異法人 山本松季作 ハンムラビの過去が明らかに 第15話まで モーニング

古代編が終わったのでまとめときます。謎の建物現れた辺りからなんぞこれ。。という感じで読むのやめようかなとさえ思ってましたが、しっかりまとめて来ました。ライスショルダーが今週号で終わってしまいましたね。途中から読んだのですが、面白かったです。異法人コミック第1巻11月22日発売です。ちょうど私の結婚記念日ですw安易ないい夫婦の日ですがw以下ネタバレ注意です。

以前のレビュー記事です。

  • 「異法人」山本松季作 第9話殺意の廣治、狂気の加藤、裁くハンムラビ!
  • 山本松季作 『異法人』 漫画新連載レビュー週刊モーニング
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      ハンムラビの過去、古代編

      高校の教師を裁き、加藤を裁いたハンムラビは、やはりこの現代にも自らの法が必要だと考え、空き地だった所に突如宮殿を出現させます。主人公アオナリツは、「この裁きはやはり間違っている」とハンムラビを説得しに行きます。しかし自らと意見が食い違ったリツをハンムラビは始末しようとします。部下によりぼこぼこにされますがそこで、謎の登場人物シャーイルが助けてくれます。リツを助けたシャーイルは、ハンムラビの過去、なぜハンムラビや自分が現代にいるのかを語りはじめます。

      バビロンの王、先代ハンムラビ

      シャーイルはハンムラビと同世代に生まれました。当時、バビロンの王はハンムラビの兄でした。そして兄と同盟を結ぶサマッラの王がシャイールでした。弟である現代のハンムラビが、軍事、他国との政治などに対してかなり生真面目な正確なのに対し、兄は少し変わった王で、いかに国の中が富むかを考える王でした。当時、バビロンは強国に囲まれており、弟はそんな兄を常に心配してましたが、兄は国を護るのが大事と大国の軍事要請なども断っていました。ある日先代ハンムラビ王は独断で法を変えるという、当時ではありえない事をします。女が奴隷(アトウム)になり髪を切るのを拒む場面に遭遇し、女の意思どおり髪をきらずに髪飾りを認めました。それに対して弟は猛烈に批判しますが、「例外なくして法の発展なし」と言い切ります。

      その後、髪飾りをつけた奴隷は、奴隷であるものの心に自由を感じることで生き生きと働き、その姿に惚れた奴隷ではない自由人(アウイルム)の正妻となりました。その噂が国中に広まり、奴隷たちは髪飾りなどをして、生き生きと仕事に励みました。そして身なりへの意識が高まったことにより病気が減りました。その結果、農産物の生産高は前年の3倍まで上がりました。法を変えることを認めたくなかった弟も、この結果の前に、自信の考えが少し揺らぎます。

      先代ハンムラビの罪

      生真面目過ぎた弟が改心してきた矢先に事件が起こります。外来の蛾の卵が髪飾りの木材に付着しており、その蛾が麦を壊滅させてしまいます。飢餓による貧困と略奪が起こり、国は崩壊間近。我の原因となったのは、兄の法を変えたのが原因です。王であるを兄を裁くのは自分しかいないと兄を殺し、自らがハンムラビと名乗ります。

      友を殺されたシャーイル

      先代ハンムラビと友人でもあり、同盟国の王としても尊敬していたシャーイルは、この現ハンムラビ王の仕打ちが許せず同盟を破棄。それに対し現ハンムラビ王はシャーイルの国を滅ぼします。国を失い、放浪し、ぼろぼろになったシャーイルが元自分の首に帰るとそこには、ハンムラビ法典を刻んだ岩版が街中に建てられていました。その法典にシャーイルは傷をつけます。そして、奉天碑に刻まれていた呪いを受け、戦火に巻き込まれて死ぬ人生を転生しつづけました。しかし現代に置いて、死にかけた時にある日本人に助けられ、その人の後を追い今に至ります。シャーイル曰く、「また自分に罪を償わすべく、ハンムラビも現代に現れたのではないか」とのことです。

      法典にかかれていた呪詛

      我が像を削らぬように。

      削った者の体に消えることのない刑罰を課すように。

      彼の世を嘆息と涙の日々に変え

      死が隣にある人世を運命とするように…

      レビュー

      法をめぐる戦いが、先代ハンムラビの意志を共有するシャーイルと現ハンムラビ王との間で行われているみたいですね。古代編は3 話にわたって描かれ、タイトルは「長い長い夜」。シャーイルが転生を繰り返し、苦しみながら死に、その記憶が消えないという呪いの中で生きてきたことを表してる気がします。ハンムラビも慕っていた偉大な兄の失敗が、まるで自分の失敗かのようにトラウマになっており、自らの意志を押し殺して法に徹しているような気もします。兄はハンムラビに殺されることを望んでいた訳ではなさそうですし、ハンムラビは兄の面影を断ち切るためにも、殺し打首にしたのではないでしょうか。

      自分の思いを押し殺して、ルールを守りそれが国を守っていくとハンムラビは考えています。僕達にとって法やルールはあって当然という認識ですが、時代の流れとともに変わるのもまた当然とおもっています。現代に来たハンムラビが現在の法を知った時に、うすっぺらい法と思うのか、それともシステム化された素晴らしい法だと思うのか。その法を正す為、またシャーイルを裁くために現代に現れたハンムラビ。古代編では「若いころに迷い」も見られました。これからどうなっていくのでしょうか。

      『聖☆おにいさん』中村光氏崇拝!!らしいです。ついにコミックス第1巻発売です!!